生活経済ジャーナリストあんびるの  「あんびる〜ばぼ〜日記」

相変わらず日常はアンビリーバボーなことばかり! 「子供のお金教育を考える会」代表のあんびるが感じた ちょっと驚きの日常を気ままにご紹介します…。

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最近、春休みになった子どもたちと一緒に
よく本屋さんや図書館に行く。
私の本好きに付き合ってもらって
いるのだけれど、
ここのところ長居するのはむしろ
子どもたち。
なので、時間をもてあました私は
40歳からのファッション誌を
見てみたりする。

「人間は死にむかって成長する」といったのは
確かエリクソンだったが、
40歳以上のファッション誌は、
エリクソン真っ青の成長のなき世界が
展開している。
基本的な構成はこうだ。
「かっこいい」とされる一種のモデル像が登場し
その人を真似よう!という展開で
ブランドファッションが紹介される。
って、これJJやcancamと一緒じゃない!

なめてるよなあ、読者を。
40歳といえば不惑。
外見より内実を求める世代よ。
その内面がにじみでる外見に
小娘に負けない
艶女(アデージョ)の魅力があるのよ。
(…ファッション誌語録から引用(´Д`)

そんなわけで、
読んでいて、かたはらいたし…な
40歳ファッション誌。
40歳版「いきいき」、創刊しちゃうぞ!



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全国から注目を浴びている
東京都知事選。
東京都にある我が家の回りも、
いよいよ騒がしくなってきました(`・ω・´)

私が記事を書く仕事を始めた頃
ある言葉を用いて記事を書いてしまったために
人を傷つけてしまったことがありました。
思いがいたらなかったことをお詫びすると
すぐに許していただけたのですが、
この体験は今も心にくすぶっています。

もちろん、人を傷つけないように
文章を書くことを仕事とするものとしての
教育は、会社で受けてきました。
それをもって、
それなりの知識や見識を持ち合わせている
気になっていたことが、恥ずかしくなりました。
「ペンは剣より強し」とよく言われますが、
「ペンは剣より怖し」だと思います。
剣は、こちらが傷つけようと思わなければ
人を傷つけることはありませんが、
ペンは、人を傷つけようと思わなくても
人を傷つけてしまうことがある…。

それなのに、凶器としての「ペン」の性質を
重々承知の上で、
傷つけることを目的として
「ペン」(言葉)を用いるなんていうことは
断じて許されてはいけないと思うのです。
作家という、文章を書くことを職業と
したことがある人が
「三国人」「ババア」という言葉を使い
特定の人を意図的に傷つけ、
貶めようとすることを
私は、どうしても許せない。
その言葉を使う人が
いかに有能であっても、です。
それが「品格」というものではないかと思います。

インターネットの普及で
今や、だれしもが「ペン」を持ち
社会に切り込むことが出来るようになりました。
それは良い面もあるでしょう。
でも一方で、言葉を凶器としない
「品格」がことさら必要とされる
世の中でもあるのです。

だからこそ、今回の都知事選は
政治を問う前に
「品格」を問いたい、と思うのです。



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いや〜もう10年近く会っていなかった
高校時代の友人に会ってきました(*´∀`*)
3年間、クラス替えなしで
青春を過ごしてきたから、
帰省したようなほっとした気分(´ー`)
クラスメートの近況も聞けて
おもしろかった。
40歳にもなると
人生いろいろですね…。
それぞれの場所で、みんなそれぞれ
がんばっていると思うと
私も「草は草なり」に
頑張ろうという気になります。

「取材とか、研究とか、
教材開発で頭がいっぱいで、
会の経営まで頭が回らない!」なんていう
悩みにも銀行員らしいアドバイスを
してもらえたり…。旧友はいいねえ。
頼もしいねえ。

で、数あるアドバイスの一つが
このブログの更新(笑)。
これから、マメにがんばります(;´Д`)



2

最近、自分がつくづく無力だなあと思う。
文明が進歩して、いろいろなことが
人間の思うようにコントロールできて
きたのに、今なお、いろいろな不幸が、
依然としてあちこちにある。
ちゃんと動く体があって、
ある程度の自由もあるというのに
そうした不幸に、私自身
なかなか手を差し伸べることができない。

渋谷に来て、お金を使ってみても
ちっとも楽しく思えない子。
狭いインターネットカフェで
明日仕事が得られるか不安なまま
夜を明かす子。
親のお金でブランド品を買って
「ありがとう」と思えない子。
豊かだという日本にあっても
穴あきチーズみたいに
ポコポコと不幸の穴が空いている。
今私自身にあるモノを
どうにか活用して
この子達が希望のある人生を
送れるようにと思うのに。
無力なんだぁ。

MTVネットワークの調査によると、
「今の状況は幸せですか?」という問いに
「はい」と答えた若者(16歳〜34歳)は、
日本は世界14か国中最下位の、わずか8%。
ブービーのイギリスは21%だから
ぶちぬきの最下位…。
1位のアルゼンチンは、75%が
今、幸せだと思っている。

この閉塞的な状況の中で
何ができるんだろう。
今、できることはすごく少なくて
せめて…の思いでしているのが
「笑顔」でいること。
我が子の前でももちろん、
夫にも、街でも、バスや電車の中でも
いつも「笑顔」。
無力だなあと思う。
でも、せめてもの「笑顔」。
笑顔で「どうぞ」「ありがとう」
「おかえりなさい」「おつかれさまです」
無力の自分に、今、できること…
なのです。



1

久しぶりに鉄拳を振るいたくなりました。
柳澤厚生労働大臣の「女性は機械」発言。
ああ…(溜息)。
でも正直なところ、
世のオジサンの中には
「あれれ、口に出して言っちゃ
おしまいよ」という空気が
あるんじゃないか?
それほど、柳澤大臣の世代は
家庭生活と乖離していたのだったと思う。
夫は働きバチ、妻は子育てバチ…。
そうやって、戦後日本は
経済的な発展を遂げてきたわけだ。

しかし、だからといって
同情して終わるわけにはいかない。
むしろ怒っている。
それは特に「職責をまっとう」
という発言にだ。
「女性は機械」と思っている人が
少子化対策のよい方策を
考えられるわけがないのだ。
どうせろくなことは、考えられない。
だから職責なんてまっとうできないのだ。
だって、数字でしか見られないんだから。
実感がないんだから。

柳澤大臣の時ではないが
厚生労働省がだした少子化対策に
鉄拳のブログを書いたことがある。
それは病気児の保育施設を
拡充するというものだった。
まったく。
どこの親が、病気の子供を預けて
仕事に出たいと思うだろうか。
どこの子供が、病気のとき
親に仕事に行ってほしいと願うだろうか。
そんな無理を強いる社会で
子供を産み育てようと思うだろうか?

アンケートをかけてみる。
そこで「仕事との両立で困ること」を
聞けば、「子供が病気のとき」との
答えがあがるだろう。
それならと
病気のときの施設を…と考えたのだろう。
だからこそ、実感をともなわない
オジサン(オジイサン?)に
少子化対策を任しちゃいけないのだ。

ところが厚生労働大臣は
文字通り、数字を見て
機械の生産性にたとえる人間である。
まして、数日前に発表された
少子化対策の委員は
ほとんど男性だった。
これを見た瞬間、身体が固まりました。
なぜ半数を女性にしない??
そんな少子化対策委員はありか?
育児経験のある男性、女性。
それに子供をもたない男性、女性。
いろいろな立場の人が
かかわってしかるべきじゃないのか?

少子化対策は、待ったなし。
職責をまっとうできる人に
迅速に対応してほしいと思うのだが。
私も、もうすぐ40歳。
3人目のタイムリミットは近いんだぞ!!

5

講演会ラッシュ、
いよいよ終盤を迎えております。
1日おき…という前代未聞のスケジュールは
体力的に心配でしたが
信頼のおける3人のドクターと
1人の夫(!)のおかげで
元気に過ごすことができました。
年度内の講演も、あと3ヶ所。
頑張ります!

講演会ラッシュの中で
特に商人の町であり、
お笑いの聖地である(?)
大阪でも喜んでいただけたのが
うれしかった!
講演後「哲学の部分で共感できました」
とおっしゃってくださった先生の言葉が
とてもうれしく、ありがたく
もったいなく…心に残りました。
講演後、また講演の機会を…との申し込みも
なによりの励みとなりました。

来年度は、どんな年になるのでしょう。
マスコミで困った先生が
取り上げられたかと思うと
給食費未納で困った親もいるという実態が
浮かび上がったり…。
教育を取り巻く環境は
今こそ、みんなが総力をあげて
変えていかなければいけない
切迫した状況です。
親としても、
いろいろな場を与えられたときにも、
私にできることを
真剣に考えていきたいと
思います。

コンゴ騒乱のさなか、
任務中に命を落とした
タグ・ハマーショルドが
国連事務総長に任命された日の日記に
こう記しています。
For all that has been,Thanks.
To all that shall be,Yes.
(「道しるべ」より)

ハマーショルドの仕事とは
比べ物にならないほど小さく
私自身微力ですが
今年度のすべての出来事に
Thanks.
そして来年度の
仕事を含めすべての「これから」に
yesという自分でありたいと思っています。


5

いや〜ご無沙汰しております。
なんともお恥ずかしいくらいのブランクで…。
ここまでくると、忙しいなんていうのは
いいわけにならんですな。
本当にすみません。
いいわけにならんのに、
言っちゃうと…
締め切りのある仕事が
プライオリティが上なわけで。
講演会も原稿も
厳密な締め切りがあるから
優先されてしまうのです。
それに、子どもたちの
「ねえ、ママ聞いて〜」
「この問題わからない〜」なんていうのは
瞬時に締め切りが来てしまうから
これもまた優先事項と相成るわけで。
こうして解釈していくと
限りなく優先事項は増えるばかり。
それにひきかえブログは、
毎日が締め切りともいえるんだけど、
翌日に締め切りが
延ばせるともいえるわけで…ははは。
ちなみに優先事項の下位事項はいつも
夫がらみと、掃除がらみです。
申し訳ない!

…年始なので、いいわけより
今年の目標というのが定番でした。
やりたいことは、山ほどあります。
あせる気持ちもあるのですが…。
でも、あのケネディ元大統領が
いつもこういった内容のことを
祈っていたと聞いたことがあります。
「神様、私がやりたいと思うことを
実現させることより、
今与えられた仕事を
十分にやり遂げられるように
お力をお貸しください」

1月には、また5つの講演会があります。
重要な会議もあります。
家族のための食事作りも
子どもたちの父母会もあります。
こうした日々の仕事を
忠実に十分に確かに
こなしていくことが
やはり今年の目標となりそうです。

5

いやー、あっという間に10月ですよ。
人間界の時間の流れに
ついていけません。
そういえば、9月19日付けの読売新聞に
あんびるの「カレー作りゲーム」を
ご紹介いただいたのに、
このブログでご案内できませんでした。
すみません…。
なんだかなー。一日が早いのよ。

あっという間に時間が過ぎてしまうので
時を逃さないように告知を一つ。
サイトやメーリングリストでも、
追ってご紹介する予定なのですが、
拙著「買って買って病 24の処方箋」で
お世話になった前橋国際大学の山本先生が、
シンポジウムを開かれます。
題して、国際心理学会
「子どものお小遣いをどう教えるか」。
東アジアの国々の「お小遣い」から
いろいろなヒントが得られます。
ご興味のある方はぜひ!
私も行きたいと思っています。
が、私が幹事になっている経済教育学会の直前で
なおかつ子どもの模擬テストまであるので
この身があくのか、ちょっと不安…。
でもきっと有意義な会になることは間違いなし。
とても楽しいキャラクター(?)の先生方が
集いますから。
あー、やっぱり絶対行こう!
概要は以下の通りです。
日時 2006年11月23日(木:祝) 13:00開場
内容
13:30 開会挨拶
  栗原昭正(共愛学園前橋国際大学学長)
13:40 日中韓越お小遣い研究とシンポ出席者の紹介
  紹介 山本登志哉
     (共愛学園前橋国際大学・子どもとお金研究会代表)
14:00 ビックリするお小遣いの使い方
    :ベトナムのこどもに聞いたこと
  紹介 サトウタツヤ(日本:立命館大学文学部)
  解説 グエン・ホア
     (ベトナム:社会人文科学国家センター心理学研究所)
14:30 子どもの要求にどう応える?
    :お小遣いを巡る親子関係日中比較
  講演 片成男(中国:中国政法大学) 
  コメント 崔順子(韓国:大真大学)
15:00 こどものおごり合いは認めるべき?
    :お小遣いを巡る友だち関係日韓比較
  講演 呉宣児(韓国:共愛学園前橋国際大学) 
  コメント 沃建中(中国:北京師範大学)
15:30 休  憩
15:50 シンポジウム 
   お小遣いを通して子どもに何を教えるか?
  コーディネーター 武藤洋一 (上毛新聞編集局長)
  パネラー   高橋登   (日本:大阪教育大学教授)
        金順子   (韓国:大真大学副教授)
        沃建中   (中国:北京師範大学教授)
        マイ・フォン 
       (ベトナム:社会人文科学国家センター心理学研究所
           主任研究員)
17:20 閉 幕

詳しくは 子どもとお金研究会サイト

4

ここのところ「こどもたちのライフハザード」と
メディア時代の子どもと保育」という本を
たてつづけに読みました。
前者は、ジャーナリストの手によるもので
後者は、大学の先生が著者です。
私も論文を書く時に気をつけようと
思っているのですが、
両者のテクストの構造は
基本的に異なっています。
ジャーナリストの手によるものは、
特徴的なデータを取り上げて
事実を予測していくというもの。
一方で、大学の先生のものは、
ありとあらゆるデータを収集し、
時には実験や観察を繰り返して
仮説を組み立て
検証していくというスタイルをとっています。

ともするとジャーナリストのものは
自分の主張に都合のいいデータで
加工されていく嫌いがあるのですが、
すべてのデータを収集していては
時代のスピードについていけません。
かといって勘に頼ってばかりでは
変な「予測」になってしまうので
取材が重要な役目を果たすことになります。
<そんなわけで、私はよく渋谷に
取材に行くのですが(*^_^*)>

要するにジャーナリストの著作は
往々にして、現在を基点として
未来を予測するもので、
大学の先生のものは
過去のある時点を基点にして
現在(すでに過去になっている)を
検証する傾向にあるということができます。
その即時性やこれから起こることを
予測するという点において
ジャーナリストの著作は必要であるし、
確かに検証していくという意味で
大学の先生の著作もまた
とても重要なのです。

前書きが長くなりましたが
前掲の2著書は、
それぞれの書き手による
特徴を有しつつ
子どもの「身体感覚」に着目している点が
共通していました。
子どもの「身体感覚」…。
次元は少々異なるかもしれませんが、
お金もキャシュレスやIT化によって
身体としての感覚を、
ますます失っていています。
時代の大きなうねりを感じるとともに
考えさせられた2冊でした。

2

秋に向けて開発中の
幼児向けのワークショップのための
イラストのラフがあがってきました。
でも、ラフを前に、ちょっとまた
見直したくなり…。
イラストを描いてくださっている
Yさん、ごめんなさい!

『幼稚園教育要領』も
『保育所保育指針』も基本的に、
子ども自らが、環境とかかわり
遊びを生み出していくという保育を通して
子どもの育ちを保障していこう
という姿勢。
それに対して金銭教育は、
あらかじめこちら側の教えたいこと
つまり、事前に大人の意図ありき…。
このベクトルの違いを
どう消化していくかが、
ワークショップ成立の鍵を握って
いるように思うのですが。

こうしたベクトルの違いがあるから
「幼少連携」が課題になるのだな。
なんて妙に納得しながら、
悪戦苦闘…。

子どもの自発的な遊びからの学びを
大切にしている幼稚園の先生方に
お知恵を拝借できることに
感謝しつつ、大幅な見直しを
していかねば…。

とはいえ、幼児は半分宇宙人。
うちの幼稚園児の娘なんて
2番目の子、女児、4月生まれ…と
3拍子そろった生意気娘だけに
お金とのかかわりも
かなり強引な素朴理論で
理論武装(?)してくる。
幼児、恐るべし。
新しいワークに
むけての陣痛、
半端じゃないな〜。

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