生活経済ジャーナリストあんびるの  「あんびる〜ばぼ〜日記」

相変わらず日常はアンビリーバボーなことばかり! 「子供のお金教育を考える会」代表のあんびるが感じた ちょっと驚きの日常を気ままにご紹介します…。

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ここのところ「こどもたちのライフハザード」と
メディア時代の子どもと保育」という本を
たてつづけに読みました。
前者は、ジャーナリストの手によるもので
後者は、大学の先生が著者です。
私も論文を書く時に気をつけようと
思っているのですが、
両者のテクストの構造は
基本的に異なっています。
ジャーナリストの手によるものは、
特徴的なデータを取り上げて
事実を予測していくというもの。
一方で、大学の先生のものは、
ありとあらゆるデータを収集し、
時には実験や観察を繰り返して
仮説を組み立て
検証していくというスタイルをとっています。

ともするとジャーナリストのものは
自分の主張に都合のいいデータで
加工されていく嫌いがあるのですが、
すべてのデータを収集していては
時代のスピードについていけません。
かといって勘に頼ってばかりでは
変な「予測」になってしまうので
取材が重要な役目を果たすことになります。
<そんなわけで、私はよく渋谷に
取材に行くのですが(*^_^*)>

要するにジャーナリストの著作は
往々にして、現在を基点として
未来を予測するもので、
大学の先生のものは
過去のある時点を基点にして
現在(すでに過去になっている)を
検証する傾向にあるということができます。
その即時性やこれから起こることを
予測するという点において
ジャーナリストの著作は必要であるし、
確かに検証していくという意味で
大学の先生の著作もまた
とても重要なのです。

前書きが長くなりましたが
前掲の2著書は、
それぞれの書き手による
特徴を有しつつ
子どもの「身体感覚」に着目している点が
共通していました。
子どもの「身体感覚」…。
次元は少々異なるかもしれませんが、
お金もキャシュレスやIT化によって
身体としての感覚を、
ますます失っていています。
時代の大きなうねりを感じるとともに
考えさせられた2冊でした。

2

秋に向けて開発中の
幼児向けのワークショップのための
イラストのラフがあがってきました。
でも、ラフを前に、ちょっとまた
見直したくなり…。
イラストを描いてくださっている
Yさん、ごめんなさい!

『幼稚園教育要領』も
『保育所保育指針』も基本的に、
子ども自らが、環境とかかわり
遊びを生み出していくという保育を通して
子どもの育ちを保障していこう
という姿勢。
それに対して金銭教育は、
あらかじめこちら側の教えたいこと
つまり、事前に大人の意図ありき…。
このベクトルの違いを
どう消化していくかが、
ワークショップ成立の鍵を握って
いるように思うのですが。

こうしたベクトルの違いがあるから
「幼少連携」が課題になるのだな。
なんて妙に納得しながら、
悪戦苦闘…。

子どもの自発的な遊びからの学びを
大切にしている幼稚園の先生方に
お知恵を拝借できることに
感謝しつつ、大幅な見直しを
していかねば…。

とはいえ、幼児は半分宇宙人。
うちの幼稚園児の娘なんて
2番目の子、女児、4月生まれ…と
3拍子そろった生意気娘だけに
お金とのかかわりも
かなり強引な素朴理論で
理論武装(?)してくる。
幼児、恐るべし。
新しいワークに
むけての陣痛、
半端じゃないな〜。

5

夏休み、終わりましたね〜。
お母さんは、ほっとする時期です。
私も、ようやく子供たちから
解放されて、ほっ。
子供たちとカニや虫を取るのも
楽しいけれど、
解放されるのも、またうれしい。
夏休みは、2度おいしいものです

子供が学校や幼稚園に
行ってくれるのを待って
秋の本格的な講演会シーズンに向けて
アクティビティやら講演内容やらの
見直しに入ります。
この夏はファシリテーターとしての
勉強もできたから
少し展開を変えてみようかと
思っている次第。
学んだことを反映させたり
これまで参与観察したことを
フィードバックしていくという作業は
大好きな仕事であります。
実におもしろいんだな!
だから9月は大好き

でももう一つ、新しい企画を
進めなくてはいけない。
これは産みの苦しみなのだ…。

人生楽あれば苦あり。
ゆるんだ自分を引き締めて
仕事モードに戻るぞ〜。




息子の読書感想文を見ながら…の
ブログです

息子は、虫好きが講じて
読書感想文の題材に
200ページ以上ある本を自ら
選んでしまった! 
小学3年生には、そりゃー難儀なことです。
しかしこれも自己責任とばかり、
格闘しているのでした。
そんな息子を尻目に
本好きな私は、読書の夏を堪能

経済学系の本と社会学や教育学系の
本を平行読みするのが
このところのお気に入りの
読書スタイルであります。
なんというか
頭と心のバランスが保たれて
心地よいのです。

よく読む経済学系の本は、
金銭教育がテーマではない専門書(苦笑)。
中でも、最近のヒットは
アマルティア・セン先生のご著書です。
セン先生は、哲学者でもいらっしゃるので
これ1冊で頭と心のバランスがとれる
優れものであります。

で、200ページの本を読みきれずに
あたふたしている息子を尻目に
私は、この夏、12冊の本を読破。
そして頭と心にインプット!
ははは、母の偉大さを思い知ったか!!

って、悦に入っている場合じゃない。
息子よ! 段落をつけろ!
点をうて、点を!

はあ、息子はこの夏、
この読書感想文を通して
何をインプットしたのでしょうか。
やっぱり母の怒声とため息、かなあ

1

8月15日。
子どもたちに、しっかり教えなければ
いけないことが山ほどあることに
気づかされました。

1.人のせいにしてはいけません
  
  自分から手をだしたのに、
  「いじめっこがそうしむけた」なんて、
  人のせいにしてはいけません。
  ひどい目に合わされたのだとしても
  自分が手をだしてしまったなら
  その責任は自分がしっかり負いなさい。

2.謝るときには、きちんと相手に
  心が通じるように謝りなさい

  自分は謝ったのだから
  それでことは終わったのだ…と
  勝手に信じ込まないように。
  相手に本当に許してもらえるまで、
  心が通じるよう努力怠ってはいけません。


3.人のいやがることをしてはいけません

   自分のやることが、自分の意に反して
  人を不愉快にすることがあります。
  タバコを吸う人が、周りの人に配慮するのは
  当たり前のことです。
  「自分は、こうしたいからする」と主張するより
  相手の立場に立って、その心情を慮りなさい。


 

2

「挑戦」から「協調」へ…と
最近、ちょっと潮目が
変わってきているような気がして
仕方ありません。

今年に入って、ホリエモンや村上氏のような
「挑戦」的な戦略をとってきた人たちが
相次いで失脚。
すでに昨年あたりから、
一部企業では能力給の見直しも
行われつつあります。
これも従来の「協調」を重んじる
日本型経営への回帰と見ることも
できるかもしれません。

そして先日の長野県知事選挙では
たえず「挑戦」してきた田中氏が
大差で破れ、議会との「協調」を重視する
新知事の誕生となりました。

日本の伝統的な意識である「協調」は、
調和がたもたれる一方で
癒着などさまざまな弊害をもたらしました。
それに対する毅然とした「挑戦」は
フェアな社会を実現するかのように見えましたが
「挑戦」も一方で、日本人に心性を無視した
あるいは伝統的な「協調」のよさ
つまり暗黙のルールやモラルといったものを
破壊した、行き過ぎた面を露呈してしまいました。

やはり日本には、日本のやり方があるんだ…
という結論に至ったのが、
今の日本を覆う空気のような気がします。

また、昨日のイギリスでの
テロ未遂事件を鑑みると、
アメリカ式の「挑戦」的なテロ対策は
行き詰まりを見せています。
世界的にも「協調」が見直される
時がきているのかもしれません。

で、いよいよ誕生までカウントダウンを
迎えている、安倍(未来)政権。
早々とその寿命を、
この空気から読み取るとするならば、
「挑戦」的な今の安倍氏の政権は
そう長くはないということになります。
それとも「協調」路線へと
転じるのでしょうか。
日本国民のみならずアジア諸国も
注目する8月15日。
安倍(未来)首相の動向が
気になります。

5

雨ばかりで、夏らしくないですが
夏休みです。
しかしこの夏休みとやら、
親にとっては、ちっとも休みじゃない!
学校の水泳教室にサマースクール、
夏期講習、町内の行事、遊びの計画…と、
子供といえども、そのスケジュールったら、
不規則かつ複雑なことこの上ない。
お弁当が必要な人数も、必要な日も
もうバラバラで…。
親は、スケジュール管理だけでも
忙しいじゃないか!
私のようなフリーターは、
私自身のスケジュールも不規則なので
エクセルで家族4人分の一覧表を作って
なんとか管理しているものの
なんだかわけが分からない状態

でも夏休みは、子供とゆっくり
かかわらなくてはいけない時でもあります。
「子供のお金教育を考える会」でも
お世話になっている参議院議員で
内閣府政務官でもある山谷えり子さんが
こう書かれていました。
「乳児は肌を離さず、
 幼児は手を離さず、
 少年は目を離さず、
 青年は心を離さず」
なるほど、です。

子供のちょっとした心の動きは、
お金とのかかわりの中から
見て取れることもあります。
付き合いにお金を使いたがるのか
おしゃれしたくなっているのか。
手もかからなくなった小学生や中学生
それ以上の子供たちにも
親は、目や心を離さずにいたいものです。
自戒も込めて…

宣伝ですが…7月21日に聖教新聞、
22日に日経新聞で「子供とお金」に関して
取材していただいた記事がでております。
機会がありましたら、
ごらんくださいませ!!

5

ここのところ、保護者会ラッシュやら
夏バテやらで、なんだか疲労…。
昨日は、それでも経済教育学会の
幹事会に初めて参加して参りました。
学会は、先生方のボランティアで
成り立っているもの。
その熱意と、心意気に
痛く感激した次第です。

明日からは、愛媛に出張。
なので久々にこのブログ、あったに
お任せしようと思います。
では、あった、よろしく!

***********
あったくんの おすすめ本
「かあさんのいす」 ベラ・B・ウイリアムズ作
          あかね書房

 主人公の「わたし」は、びんにお金をためて
イスを買います。なぜかというと、前の火事で
いすもぜんぶ焼けてしまったからです。
 どうやってお金を貯めたかというと、お母さんの
お手伝いや、おばあちゃんがくれたりしました。
もしぼくだったら、たぶんポケモンカードを
買ってしまっていました。ちゃんとおかあさんや
おばあちゃんにも役立つものを自分のお金で買った
のが、えらいと思いました。





5

福井に行ってきました。
3度目の福井は、とてもハードな3時間講演。
来てくださるのは、お忙しい先生方。
なんとか有意義で、退屈しないものをと考え
アクティビティを7つ盛り込んだ
スペシャルバージョンで挑みました。

アクティビティは、ゲームスタイルでも
5〜10分で終えること。
そして一つのアクティビティで理解することは
1つであること…とするのが私の考える
理想のパターン。
ただ楽しかった!で終わらないように
言いたいコトがよく伝わるように
コンパクトに、シンプルに…。
でも、言うは易し、行なうは難しなのです…。

講演の終了後、アクティビティはもとより
「よく取材されていますね」と
いっていただけたのが
とてもうれしかった
どう教えるかも大事ですが、
何を教えるのかもとても大事。
取材して、問題をよく見て、よく声を聞いて
そして何を教えるべきか考えないと。
そう思いながら、
なにかと後回しになってしまいがちで
いつも気になっている取材。
「だいじょうぶ、ちゃんとやってるよ」と
いってもらえたみたいで、ホッなのでした!

このアクティビティの一部を
「感じる経済」としてサイトでもご紹介しています。
http://www.kids-money.jp/workshop.htm
ご興味のある方、
どうか私を呼んで〜(小梅太夫です…


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このブログを書こうとしていたら
村上ファンドの村上世彰氏逮捕の一報が
入ってきました。

日本の株式市場は、
本当の意味ではまだほんの子ども。
今は、どう育つべきか
あるべき姿のモデルを
模索している段階です。
小泉首相の「公正かつ
信頼される取引がなされるように
そのような体制をつくって
いただきた」というコメントをみると
堀江被告、村上容疑者ともに
「そのような体制」のモデルではない、
あるべき日本の資本主義のモデルではないと
軌道修正する意味での
“逮捕”ではないかという気がします。

あるべき姿とは、
法令順守はもちろん、
法の隙間をぬうやり口も歓迎しない。
「敵対的買収」という“目新しい”方法も
日本においてはその実、
会社や株主に利益をもたらすどころか
停滞と混乱を巻き起こすにすぎなかったことも
モデルになりえなかった理由かもしれません。

とても優秀な頭脳が
なぜモデルとなりえなかったのか−。
かつて渋沢栄一は
「片手にソロバン、片手に論語」と
いいました。
でも今の時代についていこうとしたら
ソロバンをはじくだけで精一杯。
論語をひも解く間も
なかったのかも知れないなと、ふと思うのです。

新しい時代の寵児が、2人とも
表舞台から去りました。
これから、どんな寵児が登場するのだろう。
「○○さんみたいになりたい!」
「そうねえ〜」と
親子で感じいることができるような
よきモデルが登場することを願うばかりです。
そうしたモデルが生まれてこそ
みんなが希望を持って生きられる
経済社会となるのですから。

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