生活経済ジャーナリストあんびるの  「あんびる〜ばぼ〜日記」

相変わらず日常はアンビリーバボーなことばかり! 「子供のお金教育を考える会」代表のあんびるが感じた ちょっと驚きの日常を気ままにご紹介します…。

2007年04月

話題の「全国学力調査」に
挑戦してみました!
いや〜面白かった
神奈川県出身の私としては
ア・テストのようなものを
想像していたのだけれど
(ローカルな話題ですみません…)
いや〜時代が変わったのですね。
教科書丸暗記…というより
実際的な問題で(・∀・)つ

特に注目だったのは、設問の中に
キャリア教育や
消費者教育、
お金を取り扱ったものが
ちょこっとあったこと。
これは特筆すべきですよ(*^_^*)

進歩主義的教育と
伝統的な教育とを振り子のように
行きつ戻りつしている昨今。
「中庸」が得意な日本人だからこそ
これからの教育に期待です!

でも学校ごとの点数が
公表されるのは、
母親として、困るなあ。
だってうちの学区は
いわゆる「負け組」小学校。
みーんな越境してしまうので
単学級になってしまっているのです。
文部科学省も学区域を弾力的に…と
いっているし、
点数が公表されると
ますます特定の小学校に
集中してしまう…。
これって、地域で子どもを
育てるということと矛盾していないか?
子どもの安全のためにも
地域の中で子どもをはぐくむためにも
公的教育機関として
どの小学校でも平等に
教育の機会を与えて欲しい。
そのために全国学力調査の結果が
使われるならいいけれど。
新たな「教育格差」を生む結果に
ならないことを祈るばかり…。

とにもかくにも全国学力調査という
インセンティブの影響には
要注目です。

4

フリーターやニートの増加が指摘され
今や若い世代は、いろいろな意味で
矢面に立たされることが多い。
私自身も悪名高い「バブル世代」。
夫は「新人類」で…
なんて考えていくと、
いつの時代も若い世代は
なにかと悪く言われるものなのです。

だからというわけではないけれど
「本当に若い世代はダメなのか」
が最近の私のテーマの一つ。
金銭・金融教育が
フリーターやニート対策として
語られることが多いので
若い世代について取材は
欠かせないものでもあるのです。
その中で、感じるのは、
いわゆるマスコミで
あるいは世間でいわれる
若者像と、少し違った姿…。
これが結構興味深い!

若い世代の姿をとらえなおしていくと
今、金銭・金融教育が
なすべき課題も見えてくる…。

ああ、でも「若い世代」なんて
いっちゃうところが、
もうすでに私自身は
「若い世代」じゃないってことなのよね(-"-)
「バブル青田」ならぬ
「バブルあんびる」、
「若い世代」に踊らされないように
しっかり観ていこうと思います。




3

損保に続き、なあんと生保38社が
計284億円もの不払い発覚!
最終的には、もっと多くの額に
及ぶものと見られています。

これだけの額に及ぶということは
逆に加入者自身が、
どんな保険に加入していて
どんな特約に入っていて…と
把握していないことが伺えるわけで。
女性誌で「保険」の特集をしても
いつも「保険」ってどんな種類があるの?
というところばかり書いている気がする。
それはもう、ここ10年以上同じ。
つまり、それほど理解されていないし、
理解が進んでもいないのだ。

月3000円の保険料でも
20年加入したら払い込み総額
72万円!
不払いされるなら、
72万円貯金しておいたほうがずっと
よいことになる…。
保険料の多くは口座振替だから
あまり実感がわかないけれど
もっと消費者もシビアにならなきゃ
いけないかも。
金融教育、ホント大切

請求する方が、
よくわかっていると思ったら
生命保険会社も怖くて、
ちゃんと支払うようになる。
だから怖い消費者に
なってやろうじゃないの!

手始めに、不払い額の多かった
生命保険会社の
名前を、しっかり頭に入れておこう。
あわよくば払わずに…なんていう
ところは、
そっぽをむいてやろうじゃないの!

知識は力なり!
消費者として、一緒にがんばろう!
生保よ、なめたらあかんぜよ〜!





4

スティーブン・レヴィットは、
「経済学は、突きつめると
インセンティブの学問だ」という。
「インセンティブは、
人にもっとよいことをさせ
もっと悪いことを
させないための方法」だとも言う。
そして、このインセンティブには、
経済的、社会的、道徳的の3つの
味付けがあるという。

今まで、教員の質は
社会的、道徳的インセンティブに
支えられてきた。
でもいよいよ経済的インセンティブが
加わるようだ。
評価によって
教員の給与を80〜120%の幅で
差をつけていくという話が
教育再生会議で持ち上がっている。

息子の塾探しで、最近
塾を5箇所ほど巡ってみたのだけれど
驚くほど塾の先生の質は高い。
それは授業のおもしろさや、
児童の理解を促す力といった
学習面だけではなく
議論の中でついつい私語をしてしまう
児童への指導や、口の利き方、
生活指導といった細部にいたるまで
行き届いている。
ふざけや、親愛の情を示す児童の言動にも
その心を計って、
対処してくれていたりもする。
どうしてこれほどの質を保てるのだろうかと
不思議に思うほどである。

もちろん塾の内部で
先生同士の連携が効率的に(合理的に?)
なされている結果でもあると思う。
でも確かによい人材が塾に
集まるようになったということも
いえるのではいか。
最近では、新卒で、高学歴な学生が
希望の就職先として「塾」を
あげている。
塾の先生という職業に
なにがしかのインセンティブが
働いているのに違いない。
それは、経済的インセンティブである
可能性が高い。

っていうことは、
この教育再生会議の方針は
歓迎すべきものかもしれない。
でもインセンティブ。
実は慎重に取り扱う必要がある。

日本でも統一テストがされるそうだが、
スティーブン・レヴィットは、
シカゴ教育委員会が1996年に導入した、
結果によっては学校の閉鎖、教員のクビ…
といった厳しい査定を含んだ
一発勝負のテストについて
詳しく調べた。
実は、こうしたテストが
先生にインチキをさせるという
インセンティブをもたらすのではと
疑ったのだ。
経済学は、人々が
あるインセンティブにどう反応するのかを
図る統計的手法を取り揃えている。
で、結局シカゴ全体のデータから、
1年間に200クラスの先生がインチキを
したという結果になった。
(「ヤバい経済学」東洋経済新報社より )

テストの件はさておき、
教員の給与80〜120%が
どのようなインセンティブとして
働くのか。
(実は結構疑問である。
塾に比べて、評価によって
もたらされるお金が
しょぼいと思うのは
私だけ?)
教育再生会議に
スティーブン・レヴィットが
加わったほうが
いいかもしれない。


昨夜のこと。
夫が娘を抱きながら眠っていると、
真夜中の静けさの中
「ぶーんぶーん」と不気味な
音がしたんだと。
夫は、最初、マナーモードに
しておいた携帯が鳴っているのかと
思ったんだと。
ところが、「ぶーんぶーん」と
不気味な音は、不規則になっていたんだと。
これはなにかと思い
眠い目をこすりながら音のするほうへ
行ってみると…。
壁に小さな黒い虫が
張り付いていたんだと。
「ぎゃー!」
夫は、あわてて殺虫剤を探しに
いったんだと。
そして再び黒い虫を見てみると…。
なんとゴキブリではなく…
クワガタのメスだったんだと!!

昨年、飼っていたクワガタが
卵を産んでくれたので
それを大事に育てていたのだけれど
いつのまにか成虫になったというわけ。
私だったら、勢いつけて
殺虫剤をまいていただろうな。
発見者が夫で、命拾いしたよ
クワガタちゃん。

それにしても自然ってすごいなあ。
本当に「自然」に育って
成虫になる。
自然が「自然」に成長させてくれる。
「自然」に成長しないのは、
人間だけか。
今や65万人ともいわれているニート。
「自然」に成人になれないのは、
自然の力を信じないで
あれこれ手をかけてしまうからなのか。

朝起きて、
自然の神秘を知った子ども達は大喜び。
でも…。昨年採集した卵は
30個ほど。ひょえ〜
これからスリル満点の夜が
続きそうだ…。

5

やっと新学期。
やったー!
本当に長い休みは、
時間のやりくりが大変…( TДT)
息子に続いて、娘も幼稚園が始まって
私もようやく始動です

昨日は、娘にとって
春休み最後の日。というわけで
小学校に行く息子、仕事に行く夫を
見届けてから
娘と2人でデートにでかけました。

テーマは「工作の材料探し」。
普段、私がパソコンに向かったり
息子の勉強をみたりしている間
工作好きな娘は
お人形あそびをするわけでもなく
1人工作を楽しんでいるのです。

ゲットしたのは、
毛糸、ビーズ、ゴム…。
私の親が本好きな私を
本買い放題にしてくれたように、
工作好きな娘には、
工作の材料については
大目にみてあげることにしました。
毛糸が思ったより高かったので
予算は1500円。
問屋街なので、それでも結構買えました。

私は、娘の誕生日にプレゼントするために
ぬいぐるみ製作キットを購入。
これなら私にも作れるかなあ…。
そういえば、シュタイナーが
「お母さん手作りの人形を作る」ことを
提唱していたっけ。
もう6歳になるのだけど…
遅まきながらの母の手製
になるはず!!
7歳のお誕生プレゼントにならないように
がんばろー。





2

我が家の愚息も、今年で2分の1成人。
というわけで、投票権も2分の1与えようと
我が家で都知事選の前日
会議が開かれました。
愚息の意見も、2分の1票分、
とりいれようというわけです。

といっても、新聞に載っている
各候補の意見で判断するのは、
ちと難しいので、
マンキューの「成長と公平は
トレードオフの関係にある」という
ことをまず説明。
これを軸に
各候補の主張を整理し、
わかりやすい例として
アメリカの政権交代を
「成長」「公平」の観点から
説明しました(北米か!)。
        ↑ひとりつっこみ
日本の例では
説明できないんだよな。

アマルティア・セン先生は、
「民主主義が正当に
機能している国では
かつて大規模な飢饉が
おこったことがない」と
いいます。
果たして、日本の「民主主義」、
正当に機能しているのでしょうか。

2

おっかしいんだよな〜。
レポートやコメント記事を見ていると
「日本はかれこれこんな困った事態がある」
という記述の後、
「アメリカはこうしている」って
“解決策”が語られているケースが
とっても多いんだよな。
でもちょっと待て
果たしてアメリカには
日本のような「困った事態」は
本当に起こっていないんだろうか。
仮にアメリカに「困った事態」が
起こっていないとしても
それが後に語られる“解決策”のおかげだと
確かにいえるんだろうか。
で、私は執拗に調べてみる。
と、多くの場合、立証できていないのだ!!

こうした「アメリカ=いい意味での先進モデル」
コードは、アカデミズム界にも侵食している。

いわゆるグロバール化は、アメリカ化であり
日本の経済システムがグローバル化しているとうことは
経済システムをアメリカ化していることである。
だからこそ「アメリカって本当にいいの?」
っていう問いを、今みんなが申し立てないと
いけないんじゃないかと思う。
アメリカ化するっていうことは
京都議定書を反故にしないと成立しない
アメリカの経済を支持することでもあるし、
将来のあるべき社会の姿として
支持することでもあるんだから。

実は今、世界中がモデルを
なくしているんじゃないかと思う。
こんなときには、
自分の根っこ(文化的地理的背景)を確かめて
いく方がよいんじゃないか。

で、「アメリカ=いい意味での先進モデル」コードに
出会うたびに、最近は1人で
「北米か!」ってつっこんでいる。
活字を追いながら「北米か!」って
つっこむ40女の姿は、
かなりシュールなんだけど…。


3

ここのところ読み漁った
論文と調査レポートをまとめ始めました。
2007年度の講演会で使うためでもあり
依頼されている原稿を書くためでもあります。

普段はどちらかというと
現場の声を聞くことが多いから
俯瞰してみると、
いろいろ見えてくる…

特に玄田先生のレポートは
読み応えがありました。
経済・金融教育が
キャリア教育の一面も担っているため
とても勉強になりました(´ー`)

でも見えてくるのは、
なんだか大変な日本の姿です。
「美しい国・日本」というより
「険しい国・日本」という感じ。
気分が落ち込みそうになりますが
失望することなく
絶望することなく
次世代につなぐことが大切だと
自分のテーマを
掘り下げていこうと思います。
「葉っぱのフレディ」となることを
目指して

1

もし自分がお金持ちだと思ったら
気をつけないといけない。
お金のない人のことを
理解できなくなっていることがあるから

もし自分が能力が秀でていると思ったら
気をつけないといけない。
頑張っても報われないと嘆いている人の気持ちを
理解できなくなっていることがあるから

もし自分が健康だったら
気をつけなくてはいけない。
体が思うように動かない人に必要なものさえ
理解できなくなっていることがあるから

でももっとも気をつけなくてはいけないのは、
お金持ちで、能力があって
健康な政治家。
政治にもっとも必要なことが
理解できない人である可能性が
高いから。

東京マラソンもオリンピックも
健康で、生活に余裕のある人のもの。
今、真に政治に手を差し伸べて欲しいと
思っている人のためのものではない。


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