日曜日、新聞に目を通していたら
あの日野原先生のコラムが目に
飛び込んできた。
日野原先生は、うちの子どもたち2人が
生まれた病院の院長先生。
そんなご縁もあり、
なんとなく親近感を抱いて
一時は先生の著作物のストーカー…
じゃない、追っかけ(?)が
趣味でもあった私。
いくら忙しかったとはいえ、
この新聞の連載を知らなかったとは…不覚じゃ!

その日野原先生いわく年150回もの
講演をされているのだとか。
いくら日野原先生とはいえ
1年は私と同じ365日だろうと推測されるから
2日〜3日に1回ご講演されている計算になる。
先生の御年は、実に私の2倍以上で
いらっしゃるのだから
まさに驚異的な体力。
私なんて1回講演するたびに
やれ腰が痛い、頭が痛い、
いや痛いのは胸だ…と大騒ぎだというのに。

でも日野原先生のすごいところは、
それだけではない。
毎回の講演で最新の情報を取り入れる
努力をされているという。
私も一応「ジャーナリスト」なんて
名乗ってしまったがゆえに、
講演会でも原稿でも、データや論文
といった情報は最新のものにするべく
心を砕いている。
が、これが大変なのである。
いつも講演の日が迫ってくると、
「アー、確か新しい調査が出ていた」
(もう一回調べなきゃ)
「ん? そいうえばあの論文を
紹介したいんだけど、どこにいった?」
(探さなきゃー)
「そうそう、この前の取材でおもしろいことが
あったっけ」
(どこじゃ、取材メモは…)
なんて、まさにサザエさん状態。
2〜3日に1回の講演なんてしたら
私のようなサザエさん頭では、
それこそ財布さえもっていくのを
忘れてしまうだろう。

しかしそこは日野原先生。
新聞記事や論文をチェックされて
データベースを作っていらっしゃるのだそう。
そうかあ…。
データのありかを忘れるのも年齢のせい、
整理できないのも年齢のせい、
講演前にあわてるのも年齢のせい…
そんな風に年齢を言い訳にしてきた自分が
恥ずかしい。
日野原先生は、年齢からして
私2人分の物忘れと、
腰痛を抱えていらっしゃる
はずなのだ…。

そこで今日は、心をいれかえて、
データベース作りにいそしんでみた。
でも、パソコンだけで管理するのは
なんとも心細い。
パソコンの中で、どこに置いたか
分からなくなりそうである。
そこで、スクラップとメモ帳で管理する方法に
してみた。
ちょっとみたところ、
ただの雑記帳か、いいところ「ネタ帳」である。
とてもデータベースなんて呼べない。
でも、まあ、いいか。
アナログで。
だってさぁ、私、もう年なんだからさっ!