毎年、たくさんの子ども達にお話をさせていただいています。
そのほとんどが、一期一会。
それでも、私の話が小さな種となって子どもたちの心の片隅に宿り、
学校の先生方の日々の水やりとあたたかい光にささえられ
やがて芽を出すこともあるのではと、そのことを祈りつつ、お話をしています。

それは、こんな体験があったからです。
社会人になって2・3年目のある日。
私は、実家近くのスーパーで買い物をしていました。
すると、かわいらしい女子高生が私にむかって
挨拶をしてくれました。
「先生、お久ぶりです」といわれても
すぐに思い出せませんでした。
大学生時代に家庭教師で教えた子でもないし、
塾の講師もやっていましたけど、小学生が対象でしたし。
「○○中の2組で教えて頂いた▲▲です!」
あ!と思いだしました。教育実習で教えた生徒です。
「先生に、いい古語辞典ないですか?って聞いた時、
先生愛用の、まっくろの古語辞典、もってきて見せてくれたじゃないですか。
あれに憧れて、私も古語辞典、まっくろにしているんですよ。
で、大学は、国文科、受けます!!」。
そういえば、自慢げに汚い古語辞典を見せたっけ。
「辞書は、汚してナンボだ!」なんていいながら。
たった2週間の出合いが、そんな風に種となったことに
えらく感動したと同時に、責任を感じたりしたのでした。

そして今。
むしろ責任の方を重く感じながら、お話しています。
一期一会の責任です。
大震災後、大きく社会の在り方や考え方が
変わってくるに違いありません。
地震という災害だけでなく
経済の在り方を左右するエネルギー問題もまた
問われてきます。

私のワークショップやら講演の内容も
従来のままでいいわけがありません。

今、一期一会の責任を、深く思いながら
すべて練り直しているところです。

秋の講演会シーズンまでには
いえ、夏の教職員セミナーまでには
完成させるつもりです。